“甘さ”を知るとコーヒーがもっと美味しくなる

“甘さ”を知るとコーヒーがもっと美味しくなる

甘さの感じ方とは?コーヒーの甘さや味わいを表現する言葉

コーヒーの「甘さ」って何?砂糖のことじゃない!

コーヒーの世界で言う「甘さ」とは、砂糖を入れた甘さではなく、豆本来が持つ自然な甘味や、焙煎・抽出によって引き出された風味のことを指します。
「甘い香り」「まろやかな口当たり」「後味に残る優しい甘味・甘い余韻」などの表現が使われます。
特にスペシャルティコーヒーでは、この「甘さ」が重要な評価基準となります。


甘さの表現方法

コーヒーの甘さは、ワインのようにテイスティング用語で表現されることがあります。

表現 意味・感じる甘さの例
キャラメルのような甘さ 中深煎り~深煎りコーヒーによくある風味
フルーティな甘さ 浅煎りコーヒーで感じられる酸味と甘み
チョコレートのような甘味 中深煎り〜深煎りコーヒーのコクのある味わい
ナッツ系の甘さ ブラジルの豆などで見られる穏やかな甘味

コーヒーの味わいを表現する基本ワード

● 甘さ(Sweetness)

フルーツのような自然な甘み。上質な豆は、砂糖がなくてもほんのり甘く感じられます。
例:「ハチミツのような甘さ」「熟した果実のような甘み」

● 酸味(Acidity)

爽やかな印象を与える酸味。ネガティブな「すっぱさ」ではなく、フルーティでジューシーな酸を指します。
例:「柑橘系の明るい酸味」「赤ワインのような酸」

● 苦味(Bitterness)

深煎りで感じるしっかりした苦味。
カカオやダークチョコのような心地よい苦味は人気です。
例:「ビターチョコのような深い苦み」

● コク(Body)

口に含んだときの重さや厚み。ミルクを入れても味が負けないしっかりしたコクがあると満足感があります。
例:「まろやかで重厚なボディ」「シルキーな舌触り」

● 香り(Aroma / Fragrance)

香りは味覚と直結しています。焙煎度や産地によって、花、ナッツ、キャラメル、ベリー、はちみつなど多彩に表現されます。
例:「ジャスミンのような華やかな香り」「キャラメルのような甘い香り」


味わいを伝える時によく使われるフレーバー表現

カテゴリー フレーバー例
フルーティー系 ベリー、オレンジ、リンゴ、プラム
甘味系 キャラメル、チョコレート、バニラ
ナッツ系 アーモンド、ヘーゼルナッツ
フローラル系 ジャスミン、ラベンダー
スパイス系 シナモン、クローブ

コーヒーの甘さは奥深い味の指標

コーヒーの「甘さ」は、苦味や酸味と並ぶ味わいの重要な要素です。
ただの「甘い」ではなく、香りや後味とのバランスから感じ取る繊細な味覚体験。
ぜひ、次の一杯から「甘さ」に意識を向けてみてください。

Coffee PANDA

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